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情報発信コーナー(2021年6月)

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☆ 今月の栄養サポート通信 ☆

皆様の日々の暮らしに役立ちそうな栄養や食に関する情報とレシピを毎月定期的に配信しています。

 

今月のテーマはこちらです ↓↓

食事と身体活動量

外出控えが叫ばれる昨今ですが、外出しないばかりか、長時間同じ姿勢でPC作業をしていたり、スマホを片手にじっと座っていたり、動くこと自体も減ってきてはいませんか?
普段からあまり動かないでいると、身体の免疫力が低下して病気にかかりやすくなり、将来的な健康面でもたくさんの問題が生じてきます。動かないことの弊害を知り、必要な分動いてしっかり食べることが大切です。今回は「食事」と「動くこと」の関係について考えてみましょう。

 

 

第7回目の通信(エネルギーと身体活動・運動について)で詳しくお話ししましたが、人間は食事によって動くためのエネルギーを得ています。

食事から得られたエネルギーが、動いた量よりも多いとエネルギーは脂肪として蓄えられる(太る)一方、動いた量の方が多いと身体の筋肉や脂肪を分解してエネルギーを生産(痩せる)します。

 

 

【座りすぎを解消しよう!】※クリックして拡大
【座りすぎを解消しよう!】※クリックして拡大

室内で、じっと座って動かないことが増えている今、食べすぎている方が太りやすくなることはすぐに連想されますが、逆に動かないことで食欲が落ち、食事量が減っている方もおられるかと思います。こうした方は痩せすぎの他、免疫力の低下に要注意です。食事の総量が減ることで、エネルギーはもちろん、免疫維持に必要なビタミン類やたんぱく質などの摂取量も減少し、外敵に対して抵抗力のない身体になってしまいます。
また、動かないでいることは、筋力の低下にもつながります。筋肉はある程度の負荷をかけることで、その必要性が認知され維持されます。しかし動かされない筋肉は必要ないものと判断されて、萎縮し減少していきます。たとえ体重は同じでも、脂肪でブヨブヨの身体になってしまうかもしれません。
筋肉は存在するだけでエネルギーを消費してくれるので、ダイエットにも、食欲増進にも効果的です。もちろん、日常的な活動をスムーズに行うためにも必要不可欠です。

ではどれくらい動くのが適切なのでしょうか。それを考えるのにとても便利なのが「METs (メッツ)」です。METs (メッツ)は運動や身体活動の強度の単位で、安静時(座って楽にしている状態)を1とした時と比較して、その活動が何倍のエネルギーを消費するかを示します。つまり数値が高くなるほど強度が高いということです。(※計算方法や具体例は資料参照)

 

 

 

厚生労働省の「健康づくりのための身体活動基準2013」では、基準値として、以下のように提示されています。

 

☆18-64歳の身体活動(生活活動・運動)の基準
強度が3メッツ以上の身体活動を23メッツ・時/週行う。
具体的には歩行又はそれと同等以上の強度の身体活動を毎日60分以上行う。

 

☆18-64歳の運動の基準
強度が3メッツ以上の運動を4メッツ・時/週行う。
具体的には息が弾み汗をかく程度の運動を毎週60分行う。

 

動かずに座りすぎでいると、将来的に糖尿病や心臓病罹患率が高くなり、寿命が短くなるという報告もあり、日本人は世界20か国における平日の座位時間が一番長く、このリスクが高いと考えられています。(座位=1.5メッツ以下)
だからといってメッツを細かく計算するのが面倒!と思った方は、今より10分程度多く身体を動かすだけでも効果が得られると言われていますのでチャレンジしてみてください。
まずは今すぐ立ち上がり、身体を動かしていきましょう!

 

♪今月のレシピ♪ 【カオマンガイ】

 

カオマンガイは鶏肉の出汁がきいたご飯とお肉を合わせた東南アジアのお料理です。
筋肉の維持に有効なエネルギーと良質なたんぱく質を一緒に摂れる一品。
下味をつけて炊飯器に入れるだけなのでとっても簡単!
たくさん作って冷凍しておけば、いつでも食べられて便利です。

 

 

 

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