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栄養領域 倉貫早智

基礎栄養学研究室

 現在、博士後期課程1名、博士前期課程1名、学部4年生5名、3年生4名が在籍しています。本研究室では、管理栄養士に必要な栄養学的な現象やメカニズムの理解を深めていくこと、またそれを活用することを目的として、基礎(実験)と実践(調査など)の両方からのアプローチで研究に取り組んでいます。

研究テーマ

1 隠れ肥満の解消を目指した食習慣のあり方についての研究

 20歳代の女性ではさらに、体格は標準(BMIは18.5~25未満)でありながら、その中に体脂肪率が高い「隠れ肥満」が増加していることが指摘されています。実際に、申本研究室で実施した20歳代女性を対象とした研究において、標準体型(BMIが18.5~25未満)の中に、体脂肪率が25%を超える「隠れ肥満傾向」および体脂肪率が30%「隠れ肥満」の者が50%以上存在することが明らかとなりました。現在は、食事、運動、その他の要素が隠れ肥満解消に影響を及ぼすのかさらに検討を行っています。

2 遺伝子多型の保持頻度と代謝調節の関係

 疾患の発症には、環境要因のほか一人ひとりの遺伝素因である遺伝子多型(SNPs)の保持頻度と関係があります。疾病予防につながる遺伝素因や食事の摂り方に関するエビデンスがあれば、これまでの「フリーサイズ」の食事指導ではなく、個人の特性を考慮した個別化指標を用いた「テーラーメイド」の食事指導が可能となります。現在は食事の組み合わせや、その人の食習慣の影響や遺伝素因の関連について、検討を行っています。

3 食欲に視覚的な刺激は影響があるか

 私たちの食欲は、空腹時に感じる食欲のほか、視覚・聴覚・嗅覚・触覚および味覚などの感覚を刺激されることにより、これまでの記憶によって食欲を感じます。現在は、低栄養の観点から食欲の低下を回避したい入院患者について、視覚的な「器」の影響があるかどうかを検討しています。

お知らせ・活動報告

・・・準備中・・・

 

受験生へのメッセージ

 本研究室では、いくつかの研究チームに分かれ、学生それぞれで課題を設定し、研究計画を立て、研究を実施する一連の流れを学べるような仕組みを取り入れています。本研究室で用意している上記のテーマのほか、学生自身が臨床現場等で接する対象者のデータをもとに研究を組み立てることもこれまでに実施しています。

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