私は本学の学部卒業生で、卒業後も実習指導などで繋がりを持ち続けていました。現場での悩みを先生にご相談した際、大学院という選択肢があることを教えていただき、慣れ親しんだ県立大学の大学院への入学を決めました。

在学中は、重症心身障害のある人との共同決定（意思決定支援）について、相談支援専門員に焦点を当てた研究に取り組みました。大学院での学びを深めていくうちに、自分の中でモヤモヤと抱いていたことについて、それを言い表せる概念が増えました。それによって、物事の見え方が変わってきたように感じます。特に印象に残っている授業である「ヒューマンサービス特論・演習」は、他領域の方たちとのグループワークが沢山あります。それなりにエネルギーは必要ですが、刺激的な授業でした。

本学の大学院は、先生方が院生の個別状況に合わせて柔軟に対応して下さることが多くあるように思います。仕事との両立でも助けられました。院生にも色々な人たちがいて、そこから刺激をもらったり、励まされたりしました。大変な壁もきっとあると思いますが、自分の世界を広げてくれる場所なのではないかと思います。