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本学の基本理念

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私たちは今、環境の世紀、科学技術の世紀ともいわれる21世紀を迎えました。
しかし、どんなに時が移り変わろうとも、誰もが平和な世界を求め、地域社会において、健康で、心豊かな生活を求めることに変わりありません。
私たちの暮らしは、様々な専門的知識や高度な技術の恩恵に浴していますが、同時に自然や地球環境との調和を求めるグローバルな問題に直面しています。
保健・医療・福祉の分野においても、生命倫理や人権などの課題を内包しながら、絶えざる改革や技術革新がなされてきました。そして、こうした知識や技術をさらに活用し、発展させるためにますます高度化、専門化、細分化が進んできました。
しかし、私たちは、ここで保健・医療・福祉の対象が、様々な側面を併せ持つ温もりのある「ひと」であることを改めて思います。
「ひと」を単に専門的な一側面から捉えるのではなく、全人格的な対象とし、深い洞察力と共感によって切実なニーズを感じ取り、的確な対応をすることで初めてヒューマンサービスが可能になると考えます。
こうしたヒューマンサービスの実現には、個々の領域を越えた幅の広い専門的な知識や技術を持つことが求められる上に、それぞれの分野の専門家が領域を越え相互に理解し合う連携と協働の実践が不可欠です。

時代が求める人材を育成するために県立保健福祉大学では、次の3つを基本理念としつつ、国際的視野に立ってより新しい文化を創造する拠点として位置づけたいと考えます。
20世紀は人間性喪失の時代といわれましたが、人と人との間の信頼と対話に基づく専門教育を通して、喜びと希望にみちた世界をつくりだす大学にしたいと心から願っています。

保健・医療・福祉の連携と総合化

県立保健福祉大学では、高い倫理観、多様性を認め合える寛容の精神、人権意識を根底に持ち、深い洞察力、鋭い感性を備えてヒューマンサービスを実践できる人材を育成します。
また、保健・医療・福祉の各領域に関わる幅広い知識・技術が修得できる教育を行い、専門分化された縦割りの人材育成ではなく、総合的な幅広い知識と技術を身に付け、トータルなサービスのできる人材の育成を目指します。
さらに、医療、看護、介護技術の進歩に対応できるしっかりとした基礎教育を身に付けるとともに、新たな知識を活用し、応用し、地域社会の発展はもとより国際的にも貢献しうる高い資質を持って、保健・医療・福祉にイノベーションを起こす人材を育成します。

生涯にわたる継続教育の重視

医療技術の高度化・専門化、保健・医療・福祉サービスの連携・総合化が求められる中で、専門性の向上のみならず関連領域に関する幅広い知識・技術の修得などに関するニーズの高まりとともに、時代の変化に応じた継続教育はますます必要になってきています。
こうした、在職者等のニーズにも応え、保健・医療・福祉を担う人材の資質の向上と充実を図るため、県立保健福祉大学では、専門職としての基礎教育のうえに、医療技術等の高度化・専門化や在宅医療、在宅介護など多様なニーズに対応できる在職者を育成するための継続教育を行います。

地域社会への貢献

県立保健福祉大学では、常に社会環境の変化や新たなニーズに対応して、保健・医療・福祉サービスの向上を目指す実践的な研究を行うとともに、地域に根ざして教育的資源を有効に活用し、市民参加のもとコミュニティ形成の一翼を担う開かれた大学を目指します。

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