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研究内容紹介

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患者さんに寄り添い、共に歩む医療者として

氏名
志村 華絵
所属
人間総合科
研究分野
内科学, 老年医学, 血液内科学
キーワード

世代間交流, 幼老複合施設, 白血病の分子生物学, 造血器悪性腫瘍,急性リンパ性白血病の分子生物学的発症メカニズム

取り組み内容

血液内科医として、これまでに白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの血液腫瘍を中心とした臨床・研究を行ってきた。特に造血器悪性腫瘍における遺伝子診断、急性リンパ性白血病における分子学的発症メカニズムと予後解析、血液内科領域における検査技術の向上に関する研究などに興味を持っている。また、血液腫瘍の治療にあたる上で、全身に生じうるあらゆる合併症に幅広く対応することの必要性から、総合内科専門医資格を取得し、内科一般の診療に対応できるよう研鑽を積んできた。

 

内科医として超高齢化社会における医療を実践していく上で、また、ドイツ在住経験の中から、近年希薄となってきている高齢者と幼児との交流が両者に良い影響を及ぼし合っているのではないかと考えるようになった。家族の在り方や、世代を超えた交流の有無が各年代に医学的にどのような影響を及ぼすかを明らかにするため、「幼老複合施設における世代間交流が高齢者に与える医学的効果の検討」をテーマとした調査研究を行っている。世代間交流が高齢者に医学的効果を与える可能性のある項目を抽出するため、①世代間交流を行っている施設及び専門医に対する質問紙調査と②国内及びドイツにおける施設視察と両者の比較を行っている。

メッセージ

医療者として医療の基礎的な知識を持たずに人を支えていくことは難しい。内科学の知識は、全身にわたり範囲が広いが、人体の構造と疾病を理解する上で基本となるものである。健康の維持・増進または病気からの速やかな回復を促すためには、病気の成り立ちと経過、診断、治療法について理解する必要がある。私達が健康的に生活する上でも人体や疾病について理解することは大切である。患者さんに寄り添い、共に歩む医療者を目指せるよう、各履修専門分野に合わせて必要な基礎的医学知識を学ぶことのできるカリキュラムを組んでいる。

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