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研究内容紹介

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介護福祉を支える人の支えに

氏名
松田 愛美
所属
社会福祉学科
研究分野
介護福祉
キーワード

介護人材育成,ユニットケア,介護福祉教育

取り組み内容

介護福祉分野では、様々な課題を抱えています。特に、団塊の世代が75歳以上となる2025年問題を控え、介護人材不足は重要な課題となっています。介護人材の確保のため、多様な人材を介護分野に取り込む対策がなされていますが、その人材を介護のチーム内でうまく機能させる役割をもつ、リーダーの育成も重要な課題の一つと言えます。

 

介護チームのリーダーを担う役割の一つとしてユニットリーダーがあります。ユニットリーダーとは、ユニットケアを行う介護保険施設で1ユニットに1人置かなくてはならないと配置を定められている役職です。ユニットケアは、少人数でのケアを行うため、利用者との関係だけでなく、職員との関係も濃密になっていきます。さらに、介護職チームの特色として、年齢や知識・経験にばらつきがあることがあげられます。このような介護職チームをユニットリーダーが、チームとしてまとめていくことは困難を感じていることが予想されます。

 

また、社会保障審議会福祉部会福祉人材確保専門委員会によると、介護職がグループで提供する介護サービスの質や介護福祉士の社会的評価の向上に向け、一定のキャリア(5年程度の実務経験)を積んだ介護福祉士を介護職のグループにおけるリーダーとして育成する必要があるとされています。しかし、3年未満での離職率は高く、離職者の約半数は、3年未満で離職しています。この3年の壁を越え、リーダー予備軍として育成することは、介護人材確保、また介護チームの質の確保のために必要なことと言えます。

 

このような現状を踏まえ、経験の浅いユニットリーダーを対象に、ユニットリーダーの抱える困難を明らかとし、ユニットリーダーの育ちに寄与するための研究に取り組んでいます。

 

メッセージ

私は介護福祉分野で働く人に焦点を当て、その人々がより働きやすく、利用者と向き合える環境を整えることに尽力したいと考えています。介護福祉分野で働く人々は、利用者と関わることに楽しさや喜びを感じていても、体力や収入、今後の自分の将来像に不安を抱き、介護福祉分野を離れていってしまう人も少なくありません。そのような人々が、やりがいをもち、安心して働き続けられるにはどうしたらよいかを考えていきたいです。

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