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情報発信コーナー(2021年9月)

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☆ 今月の栄養サポート通信 ☆

皆様の日々の暮らしに役立ちそうな栄養や食に関する情報とレシピを毎月定期的に配信しています。

 

今月のテーマはこちらです ↓↓

災害時の食事と備蓄

今月9月1日は大正12年に関東大震災が起きた日です。
この日は防災の日とされ、毎年8月30日~9月5日は防災週間として、災害への認識を深め、備える時期とされています。
この時期、避難訓練をしてきた方は多いと思いますが、食事についての備えはいかがでしょうか。しっかり備蓄はされていますか?
災害時の食料確保は防災上、重要課題です。今回は、災害時の食事について考えていきましょう。

 

地震や大雨による浸水や土砂災害など、近年様々な災害で避難を余儀なくされる方が多くなっています。避難所に行けば食料が配布されると思いがちですが、状況によってはその配給すら受けられないことも想定されます。
また、避難が必要ない場合でも、水道電気ガスのインフラがすべて停止し、食事を用意できない場合も考えられます。
これまでの災害では、ライフライン復旧まで1週間以上を要する場合が多く、物資の支援に3日以上かかったり、物流の停止によって食料品を購入できない恐れもあります。
食べ物は人間の唯一のエネルギー源であるため、何かを摂取しなければ、生命を維持することができません。災害はいつ起こるとも、どの程度のものが起こるともわかりませんので、できれば常に最悪の事態を考えて、食料品をしっかり備蓄しておきましょう。

 

1週間の備蓄品目安は資料をご参照ください。

 

【災害時の食料品備蓄】※クリックして拡大
【災害時の食料品備蓄】※クリックして拡大

備蓄する際に意識して欲しいのが、いつもお話ししている「バランスの良い食事」です。災害時にも、身体が必要な栄養素はかわりません。主食、主菜、副菜をそろえた食事をそろえることが大切です。
米や麺など主食を備蓄されている方は多いと思われますが、たんぱく源となる主菜は不足しがちかもしれません。レトルトカレーのようなおかずとして食べられる商品の他、鯖缶、ツナ缶、焼き鳥缶、あさりや大豆の水煮などの缶詰、カルシウム源ともなる脱脂粉乳や粉チーズ、桜エビ、高野豆腐などの乾物、魚肉ソーセージやスープでふやかしても食べられる煎り大豆などもおすすめです。
副菜に相当する野菜類は災害時には特に手に入りにくい食品です。普段から日持ちのする根菜類や乾物、野菜ジュース、ドライフルーツ等を買い置きしておくと災害時にも役立ちます。

 

備蓄の際には食べなれない特別なものを用意する必要はありません。いざと言うとき食べられなくては全く意味がありませんし、我慢して食べてもストレスがたまります。
普段食べている物を少し余裕を持って用意しておき、古いものから食べて、また新しく買い足して置く、「ローリングストック」を生活にとりいれていきましょう。

 

 

また、水と食料以外にぜひ用意して欲しいのが、カセットコンロとボンベです。電気やガスが止まっても、これさえあれば、調理して温かいものを食べられます。
もしご家族に高齢者や乳幼児がいる場合には、介護食やベビーフードなどそれぞれに合わせた食品も備蓄しておきましょう。

災害時にはいつもと違う環境で緊張状態が続きます。いつもよく食べる、お菓子などの嗜好品も用意しておくと、ほっとする時間を演出してくれます。

 

災害は今日来るかもしれないし、10年20年後に来るかもしれません。
いきなり完璧は無理かもしれませんが、今日から少しずつでも買い足して、備蓄を始めていきましょう!

 

♪今月のレシピ♪ 【パックでコーンクリームパスタ】

 

ポリ袋を使ったパッククッキングで作るお手軽パスタです。
材料を袋に入れて湯煎するだけなので、余分な水がいりません。
食材は備蓄食品だけでOKです。
手軽なのでキャンプ飯はもちろん、ご自宅でのランチにも◎
いざというときのため、ぜひ一度試しておくことをおすすめします!

 

 

 

 

 

 

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