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自分のやりたいことを職にする喜びを感じています

社会福祉法人 医療伝道会 衣笠病院

藤川 亜沙美

栄養学科卒業

学生時代に真剣に取り組んだこと、熱中したこと、苦労したことを教えてください。

他職種の視点から物事を考えられるようになるかと思い、2年生のときにヘルパーの資格をとり、認知症グループホームでのアルバイトを始めました。私にとってヒューマンサービスを実際に考える場となり、嚥下機能が低下した方、看取り期の方のケアは今でも忘れられません。

卒業後の進路を決められたのはいつ頃ですか。

中学生のときに管理栄養士になりたいと思い、あわせて、高齢化が進む社会のために役立つことがしたいと考えていました。食べることが好き、最期まで美味しいものを食べたいという思いから特別養護老人ホームへの就職を強く希望し、卒業の1か月前に就職先が決まりました。

卒業研究のテーマと概要を教えてください。

テーマ:「高齢者の栄養ケア・マネジメントへの米国栄養士会栄養判定用語とPES記載法の活用に関する研究」

臨床栄養士へ翻訳した栄養判定用語が利用可能か、PES記載ができるかのアンケートをまとめたものです。今では「国際標準化のための栄養ケアプロセス用語マニュアル」など様々な書籍が出版されていますが、当時は栄養ケアプロセスに関する書籍が少なく、何度も同じDVDを観て勉強したことを思い出します。

大学での学びを通じて、ご自身が成長されたと感じる点をお聞かせください。

自分の意見を述べること、スライドを使っての発表など、どちらかというと内気で人前に立って話すということが苦手なタイプでしたが、場数を踏むことで相手の反応を見たり、落ち着いて話せるようになったりと少し積極的になれたと感じています。

現在のお仕事でご担当されていること、大学での学びを活かせると感じる部分をお聞かせください。

社会人3年目で実践教育センターの栄養ケア・マネジメント課程に通った後に仕事を辞め、大学院(博士前期課程)へ入学しました。今は病院で働いています。栄養ケア・マネジメントの基本構造に「サービスの評価・継続的な品質改善活動」とありますが、大学で学んだ当時はあまり理解できていなかったと思います。業務の中で課題を見つけ解決し、日々、栄養ケアに反映していくことが大事だと思って取り組んでいます。

今後ご自身が挑戦したいと思うことをお聞かせください。

ここまで出来たら終わりということがないので、何でも挑戦なのだと思います。以前は資格を取ることを重視していましたが、自分の中で活かせていないものは名ばかりで意味が無いと感じています。それよりも今日気になったことをそのままにせず、一つひとつ調べて知ることが大事と考えるようになりました。ただ、大学院(博士後期課程)には今後挑戦したいなという気持ちはあります。

大学の好きなところを教えてください。

横須賀出身なので、大好きな地元にある大学というところです。都心の大学に比べて遊ぶところは少ないかもしれませんが、とても学びやすい環境だと思っています。図書館には専門書が揃っているので卒業後も通っていました。

これからの受験生や後輩のみなさんへメッセージをお願いします。

高校生の頃の受験に向けた勉強とは違い、自分の興味のある分野を学ぶ4年間はとても大切な時間になると思います。最近、子どもに「お仕事楽しい?」と聞かれて、「楽しい」と素直に言えました。自分のやりたいことを職にできることは幸せなことだと思います。実習が多く大変なときもあるかもしれませんが、同じ境遇の友人が支えになると思います。がんばってください。

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