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看護学科

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学科長メッセージ

看護学科長榊 惠子

笑いあり、涙あり、喜びあり。
共に分かち合いましょう

看護は身近にありますので、皆さんも看護を受けたり看護をしたりの体験を持っていらっしゃるでしょう。これまで皆さんの心に留まっている小さな看護の一場面の背景には、かけがえのない人への強い思いや人間関係、家族や社会があります。講義、グループワーク、実習を通して、専門的な視点から、自ら学ぶ質の高い教育環境のなかで、看護専門職を目指し、その面白さ、奥深さに触れてください。

看護学科 講師

大場 美穂

対談

看護学科 3年

大賀 麻以

大学での学びについて教えてください

大賀

大学の授業では、実習を念頭において実践的な授業をしますが、1年、2年の間で基礎的な技術や事例を学んで、3年前期は患者さんに対してどういう看護を提供するかを学生同士、意見を出し合って、考え、記録する練習を行っています。3年後期になると4か月ほど病院、助産院、保育園などの臨地で実習を行い、実際の患者さんに学んできた看護を提供しています。

実習で大変なこと、印象に残った出来事があれば教えてください

大賀

今急性期の実習に行っていますが、大変だったことは毎日刻々と患者の容態が変化していくことです。昨日はこういう問題があったから、今日のケアはこうしようと考えて実習先にいっても、患者さんの容態が回復していてケアの必要がなくなっていたり、逆に私と一緒に実習にいった方は、昨日は元気だったのに、今日は容態が急変していたりと、その場その場で対応する力が必要だと感じました。臨床の看護師に比べて知識はまだまだですが、実習先では先生や臨床の看護師にアドバイスをいただきながら、精一杯の看護を考えて提供しています。
印象に残ったことは、2年生のときにコロナの影響で予定していた実習に行けなかったことです。実際に患者さんと触れ合える機会が本当になく、ずっと机上で患者さんの看護を考えていました。今年、ようやく臨地にいくことができて、患者さんとコミュニケーションを取りながらケアを提供できたことがうれしかったです。未熟ではありますが、患者さんからありがとうと言われたことや担当していた患者さんが回復して、病院着から私服に着替えて、奥さんが迎えに来て、退院される姿を見て、感情に来るものがありました。

先生から見た、大賀さんのいいところは?

大場

大賀さんはまじめに勉強してじっくり学修していくタイプですが、見てのとおり穏やかな感じで患者さんにも冷静に接することができていると思います。急性期の実習は手術を受ける患者さんが対象なので、その場その場で解決していかなければいけないことが多いですが、大賀さんはちょっとヒントをあげたら、すぐ良いリスポンスが返ってきて、最後にはほかの方の指導までできていたので、とても成長が見られました。

看護には多くの専門領域があるが、どういった領域に関心がありますか。

大賀

今までに実習を受けたのが、慢性期と急性期と小児の病棟ですが、手術などで状況が急に変わる大変さのある、急性期の実習が一番印象に残っています。患者さんがどう変わっていくかを予測しながらケアすることで、患者さんの変化が目に見えてわかるので、とても関心があります。また、個人的には精神科にも興味があります。昔に比べて、心の病気は珍しいことではなくなっていて、心の病気を抱えながら社会で生活する大変さ、いつ回復するのか、悪化するのかという目に見えない大変さ、そしてご家族への配慮などといった難しさがあるとは思いますが、そういう人たちに対しても看護を提供してみたいと思います。これから精神看護の実習に行くので、たくさん学んでいきたいです。

専門科目を学ぶ上でのコツはありますか

大場

看護は幅広い視野をもって人に対してどういう風に接していくのか、という感覚がとても大事です。そのためには勉強だけではなく、いろいろなところに関心をもって、なんでも積極的にできるようにして、総合的な人間力を磨き、人生を豊かにしてほしいです。家族や友達などと接したりするなど、普段の生活からできることもあります。

先生からはどのようなことを学びましたか

大賀

私はついつい疾患ばかりを見て看護を提供しがちですが、先生は社会面や心理面、患者の既往歴など広い視野をもちながら、冷静に看護を行っているように感じます。そのため、患者さんも安心して先生に話しているように思います。私も先生のように落ち着きをもって患者さんと接することができるようになりたいです。

看護学科のゼミはどのように選ぶのですか

大場

看護学科の場合、学生は3年生の後期で、全ての領域を見て基本的なことを学び、4年生になったら、自分の関心のある領域やテーマを決めて、卒業研究と統合実習でゼミの授業を受けることとなります。テーマは実習で感じたこと、興味をもったこと、どうなんだろうっていう疑問をもったことや日常で自分が関心あることなどを振り返りながら決めていく方が多いです。

将来の目標は?

大賀

新型コロナウイルスにより社会や医療が危機的な状況にあるとしても、患者の一番そばにいて支えられるのが看護師だと思います。多職種が連携して患者を支えていくことが重要視されている中で、一番動き回って色んな職種の懸け橋になれるような看護師になりたいです。

※学年は取材時のものです

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