News

戻る

【研究成果】未病指標の科学的妥当性を実証:健康長寿社会に向けた有用性を確認

戻る

本学イノベーション政策研究センター(CIP)の成松教授、中村准教授、渡邉研究員らの研究グループは、神奈川県のデータを用いて「未病指標」の構造的妥当性を実証し、研究成果が国際的な学術雑誌であるScientific Reportsに掲載されました。この研究はCIPの実施する社会実装プロジェクトの1つである、「未病指標プロジェクト」の一環として実施されたものです。

研究の背景と目的

高齢化が進む現代において、病気になってから治療するのではなく、健康から病気への連続的な変化である「未病」の状態を把握し、個人が主体的に健康管理を行うことが求められています。未病指標は、この目的のために神奈川県が開発した指標です(スマートフォンアプリ「マイ未病カルテ」からどなたでも無料で計測が可能です)。本研究は、未病指標が個人の総合的な健康状態を正確に反映する指標として、実データに基づき適切に構成されているかを検証しました。

 

研究手法

本学が神奈川県立がんセンター臨床研究所がん予防・情報学部と共同で実施している「神奈川県みらい未病コホート研究」に参画した4,218名(18〜95歳)の情報を分析しました。

主な結果

分析の結果、以下の点が明らかになりました。

 

  • 未病指標は、「運動機能」「心の健康」「代謝機能(BMI、血圧に関連する指標)」の3つの領域から適切に構成されていた
  • 構成要素の中でも、特に「運動機能」と「心の健康」が指標に強く影響していた
  • 未病指標の評価が良好な人ほど、生活の質(QOL)や主観的幸福感が高かった

 

今後の展望

本研究により、未病指標が人々の健康づくりをサポートする信頼できる構造を持ったツールであることが示されました。未病指標は、個人が健康状態の変化を継続的に確認するための有用な仕組みです 。本研究では、未病指標の構成領域の1つである認知機能の評価を含めることができませんでしたが、今回検証された3つの領域にさらに認知機能を加えた未病指標は、より多角的な健康評価ツールとして発展が期待されます。

 

詳細は、以下のリンクより論文をご参照ください。

論文リンク:https://doi.org/10.1038/s41598-025-32665-9

 

前のページに戻る