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成松/中村 研究室

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成松/中村 研究室

成松・中村 リサーチチーム

 私たちはヘルスイノベーション研究科では、疫学研究、疫学演習をはじめとする疫学中心の講義を担当しています。私たちの研究チームはこれらの講義からもシームレスに繋がる、イノベーティブな疫学研究を目指して活動しています。

 特に意識していることは、学生やゼミ生の皆さんと一緒に、従来の疫学・予防分野の枠にとどまらない、科学技術・産業政策・保健医療を融合して、常にチャレンジを追い求めていくことです。

 また、成松は神奈川県立がんセンター臨床研究所がん予防・情報学部の部長(中村は客員研究員)であり、神奈川県立がんセンター遺伝診療科の診療科長でもあります(クロスアポイント制度にて兼務)。がん予防・情報学部では、30年以上にわたり神奈川県の地域がん登録を担ってきており、さらには2016年から大規模ゲノムコホート研究である日本多施設共同コーホート研究(J-MICC研究)の神奈川サイトを兼ねる、神奈川県みらい未病コホート研究を実施しています。

 さらに、神奈川県だけでなく、慶應大学、東海大学、横浜国立大学などをはじめとする多くのアカデミアや、多数の民間企業と積極的な共同研究を展開しています。

 これらの機関との密接な連携をとりながら、疫学・公衆衛生の研究資産を知的基盤として活用し研究活動を進めています。

 

研究テーマ

神奈川県みらい未病コホート研究

 神奈川県みらい未病コホート研究ME-BYO cohort)は、体質である遺伝的要因と生活要因とを組み合わせて、がんを含む生活習慣病にならないためには、「どんな体質の人が、具体的にどんな生活習慣に気をつければ」よいかを明らかにするための研究です。これは、神奈川県が掲げる「未病」対策にも貢献するエビデンスの創出につながります。また、神奈川県みらい未病コホート研究は、日本多施設共同コーホート研究(Japan Multi-Institutional Collaborative Cohort Study: J-MICC Study)に共同研究としても参加することにより、全国単位での発展性も期待されます。ヘルスイノベーション研究科の開学以降は、東北メディカルメガバンク機構との共同研究も行っており、着々と研究が進捗しています。

 

 研究協力者の皆様に率直にお伝えしていることがあります。それは、私たちがこの研究から得たいと考えている一番大きな成果を得るまでには、数十年単位の長い年月がかかりということです。このため、今ご協力いただいた協力者の皆様に直接的な利益となるような結果をお返しすることが約束できないのが現状です。一方で、ご協力いただいた方から、「この研究によって、子どもや孫の世代など、未来をはばたく若い世代の方々がより健康で豊かに人生を送ることができるようになるなら」という声を頂戴します。

 

 神奈川県みらい未病コホート研究は、「みらい」へ健康の種を蒔き、協力者の皆様と一緒に育てていく研究です。

ME-BYO & ME-RISE Project

 ME-BYO & ME-RIZE Project は、私たちの研究室が試みているイノベーティブな挑戦の一つです。

未病へ未来図」をキーワードに先進的な取り組みに挑戦しています。

 

 具体的には、民間企業等のイノベーティブなシーズを、どのようにしたら最短ルートで社会実装できるかを検証し、政策へ応用することを目的とした新しい形でコホート研究の資産を活用するプロジェクトです。このプロジェクトで重要視しているのは、参加者の行動変容へのアプローチです。多面的な効果検証を行い、研究デザインの時点で「出口=政策化」を見据え、予防医療分野におけるエビデンス形成と、その政策への落とし込みを目指します。

 各自治体や健診業者様等の柔軟なご対応のおかげもあり、緊密な連携のもと、私たちが得意とする疫学の手法を活用し、緻密な指標測定と効果検証を行いながら、科学技術イノベーションの地域での社会実装が着実に進んでいます。

お知らせ・活動報告

前述の神奈川県みらい未病コホート研究HPをご参照ください!

 

また、山形県東置賜郡高畠町を中心に活動するNPO法人で地域の健康づくりに関する活動をしています。

詳細は以下のリンクから!

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