本センターは、ヘルスイノベーション研究科をはじめとする神奈川県立保健福祉大学が有する様々な教育・研究上のリソースを駆使し、政策研究を行うとともに、その成果を実際の社会に実装していくことを使命とするシンクタンクです。
本センターは、非常にユニークな研究テーマを持ちます。中・長期的なテーマには、新しい「未病」という概念、保健医療等データの利活用、健康に関する個人の行動変容(演劇の手法を応用等)、医療供給体制の改革(医療経済学の先端的手法の応用等)などがあります。
短期的かつ喫緊なテーマは、2020年初頭から全世界で猖獗を極めている新型コロナウイルスパンデミック(以下でコロナと略)です。コロナによる世界全体へのインパクトの規模は、少なくとも100年に一度、今後の状況次第では1000年に一度の頻度で起こる、甚大なものになります。このような甚大な規模の負のインパクトが、既に日本の医療・経済・社会のあらゆる面で表れています。残念ながら、優れた科学技術と十分な資金を持つにもかかわらず、日本のコロナ対策は、国際的な賞賛を得るには程遠い状態が続いています。本センターは、日本のコロナ対策の改善に資する研究にも、今後重点的に取り組みます。
これらのテーマについての研究の実施、研究結果の社会への還元を、多様なステークホルダーとの協働のもとに行います。 本センターのステークホルダーは、国内外の大学・研究機関、神奈川県を含む行政、その他の非営利民間組織、民間営利企業を含みます。
CIPについてAbout
戻るメッセージ
戻るセンター長あいさつ

神奈川県立保健福祉大学
イノベーション政策研究センター
センター長
理事長メッセージ

神奈川県立保健福祉大学
理事長
神奈川県立保健福祉大学は、ヒューマン・サービスという建学の精神のもと、横須賀キャンパスを中心に、これまで看護師や保健師といったコメディカルや社会福祉士といった専門職の養成を行って参りました。
しかし、今日、大学に求められる役割は大きく変わりつつあります。学生に対して質の高い教育を提供する役割、最先端の研究を推進し新たな学術的知見を創出する役割はもちろん、今ではこうした教育・研究の成果を実際に社会に届け実装していく役割もまた大学に大きく期待されるようになっています。我々の大学の在り方もまた、社会における大学という観点から、その時々の社会の要請を先取りして常に見直されなければならないと強く感じているところです。
本学のイノベーション政策研究センターは、こうした観点に立って様々な学術的な知見を政策立案の支援や社会実装の推進に結び付けることを目的として設置された大学内シンクタンクです。ヘルスイノベーション研究科をはじめとする本学の様々な組織と連携しながら、政策研究の推進とステークホルダーとの連携、そして政策課題への解決策の提案が強く期待されているところです。
本学のイノベーション政策研究センターには、神奈川県や中央省庁との強い連携のもとに、研究や事業の推進を通じて、質の高いインパクトのある成果をステークホルダーの皆様と一緒につくりあげるような、そんな力強いシンクタンク機能の実現を目指しています。