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未病指標の社会実装と遺伝情報を用いた個別化医療の開発に関する研究成果を国際合同シンポジウムで発表しました。

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未病指標プロジェクトチームは2025年12月1日に横浜市立大学福浦キャンパスで開催された国際合同シンポジウムにおいて、未病指標の概念検証および活用に関する研究成果を発表しました。また、プロジェクト内プロジェクトである「未来のパーソナル予防医療(女性の健康)」に関連する研究として、遺伝的リスク評価を用いた個別化医療の開発に関する研究の概要を紹介しました。

 

NUS-Kanagawa Cancer Symposiumは、シンガポール国立大学(National University of Singapore, NUS)と神奈川県内研究機関(横浜市立大学、神奈川県立がんセンター、神奈川県立保健福祉大学が参画)により合同開催された国際シンポジウムです。本シンポジウムでは、がん研究に携わる研究者110名が集い、最新の研究成果を共有し、今後の国際的な連携・発展のため活発な議論が行われました。

 

未病指標に関連する発表として、渡邉研究員がYoung Investigators Sessionにおいて口頭発表を行ったほか、ヘルスイノベーション研究科の中村准教授、神奈川県立がんセンターのChei研究員がポスター発表を行いました。

また、成松センター長(ヘルスイノベーション研究科教授兼任)が、「未来のパーソナル予防医療(女性の健康)」に関連する研究の講演を行いました。

それぞれの発表タイトルは以下のとおりです。

 

<発表内容>

成松教授(ヘルスイノベーション研究科・イノベーション政策研究センターセンター長)

Personalized Preventive Medicine Using Genomic Information: Future Perspective and Corresponding Research Plan

口頭発表(Session 2: Genome/Precision Medicine)

概要:本発表では、遺伝性のがんの発症に強く関連する遺伝子を対象に、個々人の遺伝的がんリスクに応じたがんの個別化予防を展開する研究の取り組みを紹介しました。エビデンスに基づく事前スクリーニングと遺伝子検査、およびAI支援カウンセリングを組み合わせた実装可能な枠組みと、将来的な国際展開の展望について発表しました。

 

渡邉研究員(イノベーション政策研究センター)

Cross-Cultural Validation of the ME-BYO Index: Advancing Comprehensive Health Assessment for Preventive Care

口頭発表(Young Investigators Session)

概要:未病指標の国際的な活用を目指して、シンガポール国立大学の研究チームとの共同研究を実施しました。シンガポールの地域住民の参加するコホート研究のおよそ1,000件のデータを用いて、日本人とは異なる民族・文化・社会システムにおける未病指標の構成概念の妥当性を検証し、日本人集団との類似性や違いを明らかにしました。

 

中村准教授(ヘルスイノベーション研究科):

ME-BYO Index as a Formative Construct for Healthy Aging: A Cross-Sectional PLS-SEM Analysis

ポスター発表

概要:当研究チームの主催する神奈川県みらい未病コホート研究の4,000件の調査データを用いて、未病指標の構成概念(生活習慣、生活機能、認知機能、メンタルヘルス・ストレスから成る)が実在のデータからも支持されることを検証しました。

 

Chei研究員(神奈川県立がんセンター):

User Engagement, Demographics, and Health Status of the My ME-BYO Record, A Personal Health Management Mobile App: Retrospective Study

ポスター発表

概要:未病指標が実装されている神奈川県発行のスマートフォンアプリ「マイME-BYOカルテ」のおよそ1万件の蓄積データを用いて、未病指標を継続的に測定するリピートユーザーの持つ特徴を明らかにしました。

 

これらの研究は神奈川県からの支援を受け、神奈川県立がんセンターとの共同研究として実施されたものです。

未病指標プロジェクトは、これからも未病指標の科学的エビデンスの構築、エビデンスに基づく個別化医療の開発、および社会実装の推進を進めるべく取り組んでいきます。

シンポジウム概要
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