神奈川県黒岩祐治知事の提唱による「未病」という新しい健康観を現実化していくため、県の全面的な支援の下に新しい大学院である「ヘルスイノベーションスクール」を、2019年4月1日に開設しました。このスクールは、健康・医療・福祉分野において社会システムや技術の革新を起こすことができる人材の育成を目指した全く新しい教育研究機関です。神奈川県をはじめ、産業界や教育研究機関、行政などの様々なアクターと幅広くネットワークを結びながら、新しいヘルスイノベーションを起こす拠点となることを目指し、世界に通用する人材の輩出や、課題を解決する研究を進めてまいります。人生100歳時代を迎える中で、多くの優れた人材や研究を殿町の地から誕生させたいと考えております。ヘルスイノベーションスクールにおける新しい社会づくりに多くの皆様のご支援をいただきますよう、お願い申し上げます。
研究科についてAbout
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公立大学法人
神奈川県立保健福祉大学
理事長
「人生100歳時代」を支える “とんでもない人材”を育成する

公立大学法人
神奈川県立保健福祉大学
学長
わが国にとって21世紀最大の課題である高齢化問題に対応すべく、保健・医療・福祉を担う専門人材を養成する神奈川県立保健福祉大学(保健福祉大学)を開校したのは、2003年のことです。人間が直面する多様な問題に全人的に対応する「ヒューマンサービス」を理念に掲げ、それを担う人材を育てるアカデミックな教育を行ってきました。それから15年の時を経て、新たにヘルスイノベーション研究科(SHI:School of Health Innovation)を開設しました。保健福祉大学とSHIは、ともに神奈川県の未来構想と足並みをそろえる形で発足した教育・研究機関です。SHIが目指すのは、「人生100歳時代」の新たな健康観として黒岩祐治知事が打ち出す「ME-BYO(未病)」を支える社会システムをつくる人材を育成すること。地域および産業界との連携に重きを置き、研究成果の社会実装に注力していきます。保健福祉大学にSHIが新たに加わることで、「ヒューマンサービス」を実践化・産業化し、「人生100歳時代」を支える人材養成を目指します。SHIが歓迎するのは、自らの専門領域に固執せず、新しい領域や物事を面白がれる人。これまでの延長線上にはない考え方・手法で新しい価値を生み出し、保健・医療・福祉領域の課題を解決する、ある意味“とんでもない人材”の登場を待望しています。SHIは、そんな逸材が能力を最大限に伸ばし、広く社会で活躍するための環境を用意しています。
世界の高齢化問題を解決する 新たな学問の第一人者となろう

公立大学法人
神奈川県立保健福祉大学大学院
ヘルスイノベーション研究科
(ヘルスイノベーションスクール)
研究科長
ヘルスイノベーション研究科(SHI)は、高齢社会を支える新しい健康観「未病」を研究対象とし、世界に先駆けて学問体系化を目指す、これまでにない研究・教育機関です。日本はもちろん、グローバルにおける健康長寿社会の実現に寄与する学問領域を切り拓き、それを担う人材を育成していくことに、研究科長として大きなやりがいを感じています。SHIは、公衆衛生学をベースとしながら、保健・医療・福祉にイノベーションを起こす上で必要な視点やスキルを磨くカリキュラムを充実させています。「未病」「最先端医療技術」などの先進領域を学ぶ科目、「アントレプレナーシップ」をはじめとしたビジネス関連科目、そしてビッグデータやAIを用いた健康リスクの予測について学ぶ「データサイエンス」などが特徴的です。また学び方もユニークで、なかでも、社会実装を目標とした研究活動を行う点は特筆すべきでしょう。神奈川県はもちろん、WHO(世界保健機関)や海外大学といった県のグローバルネットワークを活かしたフィールドワークの機会が多く提供されます。SHIでの学びは、研究が県政に反映される可能性があるチャレンジングな環境であり、グローバルな課題解決の最前線に携わる近道でもあるのです。好奇心にあふれ、何か新しいことをやってみたいと意欲を燃やす方に、ぜひ参加していただきたいと思います。