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本学の学生が日本公衆衛生学会総会にて優秀演題賞を受賞しました

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受賞の概要

第84回日本公衆衛生学会総会において、修士課程2年生の柄澤紀花さんが「ゲーミフィケーション・アプリのインセンティブ導入による歩数分布の変化:集群推定法」という演題で口頭発表を行いました。1,200件を超える演題の中から優秀演題賞候補に選出され、当日の選考会での発表および質疑応答を経て、優秀演題賞の受賞が決定しました。

 

柄澤さんからのコメント

本研究では、歩数連動アプリの利用者データを用いて、1万歩達成時に付与されるインセンティブが歩数分布に与える影響を検討しました。その結果、インセンティブ導入直後から1万歩付近で明確な歩数の集中がみられ、アプリを継続利用している方においては、その効果が6年目以降も持続することが示唆されました。大規模データを通じて、健康行動を「楽しみながら」促す仕組みの可能性を示すことができました。今後も健康づくりに資する多様なアプローチを探求し、実践へとつなげていきたいと考えております。

温かいご指導を賜りました指導教員の根本先生をはじめ、貴重なご助言をいただいた先生方、そして応援してくださった仲間に、心より感謝申し上げます。

根本講師から受賞にあたってのコメント

本研究は、身体活動量増加を「楽しみながら継続できる」仕組みを科学的に検証した先駆的な試みです。膨大な歩数データを用い、インセンティブが行動変容に及ぼす影響を明確に可視化した点は、公衆衛生学的にも大きな意義があります。日本運動疫学会での優秀演題賞に続き二度目の学術賞受賞は、彼女の着実な探究姿勢と高い研究遂行能力の証であり、今後のさらなる発展を非常に楽しみにしております。

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