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戻る本学の学生が日本運動疫学会学術総会において優秀演題賞を受賞しました
戻る第27回日本運動疫学会学術総会において、修士課程2年生の柄澤紀花さんが「地域在住高齢者における身体活動レベル別の生活機能の経年変化パターン〜8年間の多時点パネルデータを用いた検討〜」という演題で口頭発表を行いました。当日の発表および質疑応答を経て、選考の結果、優秀演題賞の受賞が決定しました。また、発表後には多くの研究者との意見交換の機会もあり、本テーマへの関心の高さを実感する場面も見られました。


柄澤紀花さんと大会長の小野玲先生(国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所)
柄澤さんからのコメント
本研究では、地域在住高齢者の身体活動量レベルごとの生活機能の経年変化を検討し、身体活動量が多い人ほど初期の生活機能が良好である一方で、その後の機能低下の傾向には大きな差は見られず、介護予防における早期介入の重要性が示唆されました。地域で高齢者ケアに携わってきた自身の経験をもとに研究を進めています。研究者としての道は始まったばかりですが、このような評価をいただけたことを大変嬉しく思います。今後も介護・フレイル予防に資する研究を進め、実践との架け橋となれるよう努力を重ねてまいります。指導教員の根本先生をはじめ、日頃から支えてくださっている皆さまに心より感謝申し上げます。
根本講師から受賞にあたってのコメント
本研究は、8年間に渡り蓄積されたパネルデータを用いて高度な統計解析を実施し、多くの先行研究により報告されている「身体活動と生活機能」に対して新たな視点から検討した、非常に独創的な研究であると考えます。とても難易度の高い研究課題に対し、真摯に取り組んでいる柄澤さんの努力が評価され、大変嬉しく思います。今回の受賞が柄澤さんの研究テーマおよびキャリアの発展に繋がることを大いに期待しております。