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島岡教授とNY州立大学と早稲田大学研究者との研究論文が研究・イノベーション学会のジャーナル『研究 技術 計画』に掲載されました

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 島岡未来子教授とNY州立大学と早稲田大学研究者との研究論文”Enhancing Entrepreneurship Education: An evidence-based framework for evaluating faculty development programs”が研究・イノベーション学会のジャーナル『研究 技術 計画』に掲載されました。

(公開された論文)

●研究 技術 計画 Vol.38 No.4

https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jsrpim/38/4/_contents/-char/ja

 

論文の概要

 高等教育におけるアントレプレナーシップ教育プログラムは,その潜在的な影響力に対する認識の高まりを反映し,ここ数十年で大きく成長しました。これらのプログラムは,創造性と革新性を育む起業家的マインドセットとスキルを育成することを目的としており,学生の専門的な成長と社会への将来的な影響力にとって極めて重要です。このような資質を育成することの複雑さを考慮すると,高等教育機関は,起業家教育の目標と密接に連携した効果的な教員研修プログラム(Faculty Development=FD)プログラムを提供する必要性があります。本研究では,これらの目的を達成するためのFD プログラムの有効性を評価するための,エビデンスに基づく枠組みを紹介します。

 本研究では,41 人の参加者を対象に,プログラム期間中に3 回の評価を行いました。その結果,創造性のプロセスに関連する「行動統制感」と「創造的自己効力感」という2 つの学習成果に有意な改善が見られました。また、これらの成果の発展には次の3つの重要な個人差が顕著に影響していました。すなわち、1)行動統制感の成長については、成長マインドセットが高く、不確実性回避が低い参加者がこのFDプログラムからより多くのものを得た、2)創造的自己効力感の向上を評価したところ、高い成長マインドを持つ参加者が最も大きな成長を遂げた、3)エラーにかかるコミュニケーションなどの変化を分析した結果、性別による明確なパターンが明らかになった、点である。また、選択科目としてコーチング・トレーニングを選択した参加者は、創造的な自己効力感において有意なプラスの成長を経験したことが明らかになりました。

論文情報

Enhancing Entrepreneurship Education: An evidence-based framework for evaluating faculty development programs

(Mikiko SHIMAOKA, Tomomi KITO, Hiroki SAYAMA, Fuhe JIN and Chou-Yu TSAI)

アントレプレナーシップ教育の強化:教員研修プログラムを評価するためのエビデンスに基づくフレームワーク

(島岡 未来子, 鬼頭 朋見, 佐山 弘樹, フーヘ ジン, チョウーユ ツァイ)

 

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