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在学生・修了生の声(2022年度)

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※内容、所属等は、すべて「School of Health Innovation 2022」掲載当時のものです。

目次

 

 

帶刀 朋代 さん

患者さんのよりよい生涯のために
視野と活動範囲を広げて
看護の現場からイノベーションを

【履修モデル】アドミニストレータ
大学病院の看護師を経て、キャリアデザイン学部卒業。排泄障害と創傷などを専門とし、泌尿器科・褥癒管理専従などを経て、現在は高度救命救急センターに所属。院内では所属部署での実践の他に、排尿障害に関する泌尿器科看護外来を立ち上げ、運営している。

 看護師として病院で働くようになってから、褥瘡(じょくそう)の臨床 研究に取り組んできました。

 ただ、解き明かしたい問いに対する答えを見つけるためには統計の 分析が必要で、その力を身に付けたいとSHIに入学しました。

 SHIでの学びは既に実務で役立っていて、職場で研究プロジェクトを 立ち上げ、今も複数の研究を同時に動かしています。

 本学で共に学ぶ仲間や先生から刺激を受けてやってみようという気 持ちになりましたし、先生からは想像していた以上のサポートをいた だいています。本学で学び、自分が進みたい道がクリアになったこと も大きいですね。看護の分野で私が専門的に取り組んできたことの 一つに排泄があります。

 今後は患者さんが最期まで自律的に排泄ができる医療環境を整えて いくことに力を入れていきたいと考えています。 SHIでは授業は英語で行われます。それがネックになって躊躇してい る人もいるかもしれませんが、なんとかなります。学びたい気持ちが あればぜひ挑戦してください。

 

 

 

 

莇生 崇 さん

データサイエンスを活用して
人々のよりよい暮らしや健康に
アプローチしていきたい

【履修モデル】リサーチャー/ビジネスパーソン
薬学部卒業。薬剤師。製薬会社メディカルアフェアーズ部門に所属、自社のデータ創出を支援している。SHIではデータサイエンスやプログラミングなどを中心に学び、そのスキルを業務にも役立てている。

 薬の研究者になりたいと思い薬学部に入学しましたが、事情があり大学院進学を諦め、製薬会社に就職しました。その後仕事を続ける中で、もっと学びたいという気持ちは消えず、SHIに入学しました。

 本学に入る前にいろいろな公衆衛生系大学院を見学したのですが、働きながらでは履修しにくいカリキュラムや、所属する会社への制約があるなどで進学先に悩んでいました。本学はビジネスパーソンへの門戸が広く、仕事を続けながら学ぶことができることを知り、またビジネス応用まで視野に入れていることが決め手になりました。

 SHIでの研究テーマは、コホートデータを使用した遺伝子と生活習慣、発ガンの関連解析です。データ提供者から血液や遺伝子などの情報、あるいはお酒をどれくらい飲むのか、どのような食事をしているのかといった生活に関する情報などをいただき、解析しています。

 この1年で、多くのことをインプットさせていただきました。これから少しずつ、研究した成果や身に着けた能力を社会に還元していきたいと考えています。

 

 

 

 

稲垣 大輔 さん

発展途上国における
医療機器環境の問題解決に向けて
SHIでの学びを生かしたい

【履修モデル】リサーチャー/ビジネスパーソン
医療保健学部臨床工学科卒業。臨床工学技士として民間病院勤務を経て、国立大学病院で医療機器管理、手術室業務に従事。発展途上国の医療課題解決のため、経済産業省や文部科学省が提供しているアントレプレナープログラムヘ参加し、事業化を試みている。

 大学3年時にベトナムの地方にある中規模病院を見学して、整っているとはいえない医療環境に衝撃を受けました。

 臨床工学技士免許を取得後に、開発途上国で医療支援を行うことを決意し、病院入職時よりボランティアとしてカンボジアやミャンマーでの医療支援を行なってきました。

 しかし世界の医療格差が好転する気配は一向にありません。

 そこで、この状況を少しでもよい方向に変えるためにアカデミックなアプローチを試みようと、社会人でも通える大学院を探し、SHIで学ぶことを決めました。

 本学では、公衆衛生科目だけでなくイノベーションや事業化のプロセスを学ぶ機会が多くあるのも重要です。

 本学への入学をきっかけに『東大EDGE-NEXT起業家育成プログラム』や経済産業省/JETRO主催のグローバル起業家等育成プログラム『始動NextInnovator2020』にも参加しました。

 今後はこれらの学びを生かして、発展途上国における医療機器環境の問題解決のために尽力していきたいと思っています。

 

 

 

 

Altantsetseg Jigiid さん

モンゴル医療の発展に貢献する。
その夢の実現への一歩を踏み出す
SHIで学ぶまったく新しい胸躍る体験

【履修モデル】ビジネスパーソン
モンゴル国立大学において応用数学の学士号を取得し、卒業後は、ソフトウェア開発者として活躍中。現在はMIATモンゴル航空で勤務しており、職務は会社の日常業務を自動化にするためのソフトウェア及びツールを開発すること。

 私には野心的な目標があり、長年にわたってその目標を抱き続けています。それはデジタルヘルスソリューションの実装に携わることにより、モンゴルの医療分野の発展に貢献することです。技術の高度な開発により、様々な分野に関わることができるので、このような機会を利用したいと望んでいます。将来の目標を達成するために、大学院課程で勉強してヘルスイノベーションとデータ分析の高度な知識を習得することを目指していました。幸運にも、SHIで勉強する絶好の機会に恵まれ、夢の実現へより近づく一歩を踏み出しました。SHIで学ぶことは、全く新しい胸躍る体験であり、公衆衛生のテーマ、ヘルスイノベーション、データ分析に関する高度な知識を習得するだけでなく、人として成長し、違った考え方をする絶好の機会を与えてくれます。グループワークに参加し、多様な背景を持つ仲間と意見を交換したり話し合ったりすることで、異なる視点から物事を見て、より幅広く考えることができる素晴らしい機会が得られます。仲間と話し合いをする中で、多様な背景や異なる国籍の人々の考えや意思決定の異なりを感じます。これらの体験は、コンフォートゾーン(居心地のいい場所)から抜け出させ、学問的にも個人的にも自分に挑戦するように導いてくれます。SHIで得た高度な学術知識を活用して、医療分野でのビッグデータやe-ヘルステクノロジーの実装に携わり、将来にある多くの胸躍る多様な機会への扉を開いていきたいと思います。

 

 

 

 

Tran Quyen An さん

ベトナム初の栄養学位を取得した世代
先駆者としての使命感を持って
革新的な精神を広げていきたい

【履修モデル】リサーチャー
ハノイ医科大学栄養学科を卒業後、バックマイ病院(Bach Mai Hospital)での勤務を経て、ビンメック国際総合病院(Vinmec International Hospital)で臨床栄養士として所属。研究を行うこと、栄養学における問題を解決することに関心を持っている。

 私は、ベトナムで初めて栄養士の学位を取得した世代のうちの一人です。ハノイ医科大学1年生の時から、栄養学・医療保健サービスの分野で活躍する多くの国際的な教授たちから学び、刺激を受けたことを誇りに思っています。大学卒業後はバックマイ病院とビンメック国際総合病院で臨床栄養士としての情熱を追い求めました。仕事をしていく中で、研究や管理を行う上での自分の限界に直面しました。さらに、医療レベルのより高い国で経 験を積んで新しい知識を習得するために、海外留学をしたいと思っていたため、留学を決意しました。幸運にも、その時に、リサーチャー、アドミニストレータ、ポリシーメーカーそして起業家としての様々な面で自分が成長できるSHIに関する情報を見つけました。SHIでは、保健・医療分野に携わる様々なバックグラウンドを持った才能あるクラスメイトと一緒に学ぶ機会に恵まれ、共に世界的な医療システムの発展のために、科学技術の価値を最適化することを目指しています。クラスメイトと議論することで、今まで自分では考えもしなかった新しい視点を得ることができました。SHIの授業は将来のキャリアに応用できる最も有効的で価値のあることが学べるように構成されています。例えば、「プレゼンテーション」や「アカデミック・ライティング」授業では、一番の情熱を持って新しいプロジェクトを作り提案するために役に立つヒントを得ることができます。また、統計に関する授業ではリサーチデータを分析・理解するための有用な知識を学ぶことができます。その他の授業でも、ビジネスマネジメント、財務、医療保健サービスにおける統合などを学ぶ機会があります。先駆者としての使命感を持って、医療保健システム全般、そして特に臨床面で革新的な精神を広げていきたいと思います。

 

 

 

 

田中 琴音 さん

栄養で健康へ貢献するための
研究と、人材育成を目指して
本学の栄養学科助教に

【履修モデル】リサーチャー
本学栄養学科卒業。管理栄養士として急性期病院勤務を経て、ヘルスイノベーション研究科修士課程卒業後は本学栄養学科助教職に着任。臨床栄養と公衆栄養の両視点を活かした研究を行っていく。

 私は管理栄養士として病院で患者さんの栄養支援を行う中で、疾患の発症に食生活が影響していたケースを数多く経験しました。

 次第に「疾患を発症した後のアプローチだけでなく、健康を維持するためのアプローチも知りたい」と考え、公衆衛生学を学ぶため本学に入学しました。

 入学後は、多様なバックグラウンドを持つ先生方、学生の皆さんと幅広いテーマについて話し合う機会がありました。

 それにより、健康には食生活以外にも家族関係、経済状況、生活環境、職場環境など様々な要因が影響することを学びました。その結果、患者さんの環境をより包括的に捉え、以前よりさらに個人に適した栄養支援を行えるようになりました。

 また、これらの学びをより多くの管理栄養士やその卵たちと共有し、 栄養ができる健康への貢献について研究を深めたい。そう考え、卒業後は本学栄養学科助教職へ進むことを決めました。

 私にとって本学での学びは、自身の仕事や生活へ生かせるのはもちろん、自身では想像もできなかった世界に一歩踏み出すきっかけをくれました。専門職の方にもぜひおすすめの大学院です。

 

 

 

 

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