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稲留 由美さん(履修モデル:ビジネスパーソン)

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多種多様な専門領域を持つ
同級生との議論が
新たな視点を与えてくれる

稲留 由美 さん
【履修モデル】ビジネスパーソン
薬学部卒業。製薬会社等を経て、“臨床治験をサポートするプラットフォーム”を提供する、外資系ヘルスケアIT企業に勤務。営業担当として製薬会社に新たなプラットフォームを提案し、新薬の迅速な実用化をサポートするのが仕事。

 

これまでのキャリアを通じて、私は一貫して「医薬品開発」に携わってきました。過去には製薬会社の立場、今は製薬会社をサポートする立場から、新薬の開発と迅速な承認・販売にフォーカスして仕事をしてきました。ところが二年前、医療政策について学んだことで、「今社会が抱える医療や健康の課題は多岐にわたり、新薬開発以外の視点も必要だ」と思うようになりました。ちょうどその頃に本校の存在を知り、黒岩知事の掲げる「未病」という新しい健康観や、公衆衛生学のアプローチが、新たな自分の“背骨”となるのではないかと直感したのです。職場の ある都内からのアクセスもよく、平日夜や土曜の授業で仕事と両立しやすかったこともあり、入学を決意しました。

 

多様な授業の中でも特に印象に残っているものの一つに「ヒューマンサービス」があります。私は職業柄、何かとビジネス目線に偏ってしまいがちになるのですが医療に関わるすべてのサービスや制度は“人”のためのものであると学んだことが、自分の財産になりました。また、英語によるディスカッションの時間が多いのも特徴。これからの時代、イノベーションを起こすためには、国内に閉じるのではなくグローバルでチームを組む必要があり ます。英語による意見交換は、そのための訓練にもなっているはずです。
キャリアを積んだ今だからこそ、これまでとは違う景色が見てみたい。目の前の仕事から少し目線を上げ、医療をとりまく課題を俯瞰してみることで、自分の領域を広げていきたい。私にとって、ここでの学びは“次の自分”をつくることにつながると考えています。さまざまな立場やバックグラウンドの人が集まり、多様なアイデアが飛び交う場所だからこそ、きっと「ここから始まるプロジェクト」がいくつも生まれてくるはず。その現場に、ぜひ関わっていきたいと思っています。

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