大学紹介

平成26年度入学式での中村学長式辞

2014年4月9日

入学式学長あいさつ

 御入学おめでとうございます。
 皆さんが、当保健福祉大学を選んでいただいたことに、心から感謝申し上げます。皆さんの多くは、家族や親戚、さらに友人が、病気や障害を持ち、その分野の専門性の意義や専門職の姿をみて、憧れてこの道を選択されたのだと思います。いわば、看護師、管理栄養士、社会福祉士、理学療法士、作業療法士のような専門職になることを夢見て、入学されたのではないでしょうか。それは、とても意義ある目的であり、このような選択の理由になった自己体験は、これからの厳しい教育に耐えるべき原動力になると思います。
 しかし、一つだけ考えておいて欲しいことがあります。
 それは、大学での学習は、単に専門職としての知識や技術を修得するだけのものではないということです。厳しい受験戦争を戦い、年数も長い大学で学ぶことには、それなりの意味と価値があります。

 大学は、Universityといいます。その歴史は、1088年、自由都市国家のボローニャに市民達の手によって開設された、現在、イタリアの存在するボローニャ大学が始まりだと言われています。当時、大学は、学生と教師の連合体を意味し、上下関係はなく、お互いが学ぶ場として誕生したのです。
 私は、このような場をユニバース、つまり宇宙だと表現したことに意義を感じています。大学は、人々が暮らすあらゆる場と比較して、人間関係、法律や規制、価値観、固定概念、さらに国家という規制が最も少なく、いわば、自由な宇宙空間として設定されています。このような何にも束縛されない自由な空間で、あらゆる領域や差別を乗り越え、人類が抱える問題や人々の悩みや苦しみを解決する本質的な方法を、みんなで議論する場が大学なのです。皆さんは、専門職になる前に、優れた人間になる努力をしてください。そのために、憲法、法律、各種の制度、倫理、哲学、心理学、語学などを幅広く学ぶべき教育が用意されています。

 当大学は、ヒューマンサービスという崇高な理念を掲げています。これはどのような人でも、人格を持った大切な人として、その人らしく生きられるように、人が人らしく支援することを言います。このような教育理念は、大学での専門職教育により可能なのです。現在、多くの医療、福祉関係職種が、専門学校教育から出発して、大学教育をめざした移行期にあります。皆さんは、幸いなことに、先駆的に大学で学べる機会を手に入れられたのです。
大学は、小学校、中学校、高等学校と学んできた教育制度のトップに存在する最高学府になります。従って、ここでは人類が持つ最高の英知を学ぶことができ、その結果、国家資格を有した者は、それぞれの領域でリーダーの役割を担うことになります。是非、多くの人々から、信頼される存在になってください。
 明日から、このキャンパスで皆さんが勉学に大いに励み、楽しく、有意義な大学生活が送れることを切に願っています。今日は本当におめでとう。

 

保健福祉大学長
中村 丁次

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