研究活動

医食農同源の推進に取り組んでいます

2014年4月21日

 今日、若い人も高齢者も、元気で健康に暮らすことができるよう、地産地消や食育等を通した医・食・農が連携した取組みが求められています。そこで神奈川県では、医・食・農の各分野の専門家などにより、医食農同源のあり方を研究するとともに、その一環として、生活習慣病予防に役立つ高機能性を有する県内産農産物を活用したレシピの開発を行い、病気にならない健康づくりを目指した取組みを行っています。

 この医食農同源の取組みに関して、保健福祉大学では、マグロと長芋の組み合わせによる生活習慣病予防効果の研究、食材の機能性についての文献研究、かながわの医食農同源メニューの作成といった研究を実施しています。

 

保健福祉大学で行っている研究

マグロと長芋の組み合わせによる生活習慣病予防効果の研究

食品の組み合わせが食後の血糖上昇に及ぼす影響について
-マグロ、長芋、マグロ山かけによる検証-

 食後の血糖上昇をコントロールすることは、糖尿病予備群の高血糖状態の解消だけでなく、糖尿病患者の合併症進展の予防につながると期待できます。そこで、「ご飯+マグロ+長芋」の複数の食品の組み合わせが、嗜好性を高めるだけではなく血糖上昇の抑制にも寄与しているかについて、検証を行いました。

 実験は、40歳から60歳代の10名(男性4名、女性6名)を対象にして実施しました。試験食は、いずれも炭水化物50gを含む「ご飯」、「ご飯+マグロ」、「ご飯+長芋」および「ご飯+マグロ+c」の合計4種類で、食後2時間までの血糖値を測定しました。

 食後血糖の2時間累積値は、「ご飯+マグロ+長芋」の試験食で最も低い値となりました。この結果より、「主食」だけでなく「主菜」や「副菜」を組み合わせた食事形態を整えることが、食後の血糖値の上昇の観点からも大切であることが示されました。

図_血糖値_AUC(2時間累積値)

図  血糖値AUC(2時間累積値)
値は「平均±標準偏差」、*;P<0.05、 **;P<0.01を示す。

 

食材の機能性についての文献研究

 平成24年度はトマトやヤマトイモなど、21種類の食材の機能性について文献研究による調査を行いました。
 平成25年度は新たな対象食材を加え、引続き調査を行います。

平成24年度調査を行った食材
たまねぎ(湘南レッドを含む)、サラダ紫 (なす)、湘南ゴールド及び黄金柑(果実)、トマト(湘南ポモロンを含む)、湘南一本ねぎ、トウガン、カボチャ、キャベツ、ダイコン、スイカ、メロン、コンニャク、ヤマトイモ(長芋・山芋)、温州みかん、杜仲茶、アカモク、生ワカメ、そば、豚肉、たけのこ、生姜

 

「かながわの医食農同源メニュー」の作成

 保健福祉大学では、神奈川県の取り組む医食農同源事業のテーマである「おいしく食べる医食農同源」に基づいて、本学栄養学科 横山教授及び食育サークル「シーラボ☆」により、県内産の高機能性が見込まれる食材を利用した生活習慣病予防に役立つメニューを作成しています。

作成したメニューは神奈川県のホームページからご覧いただけます。
 かながわの医食農同源メニュー紹介のページ
(別画面で、神奈川県ホームページの該当ページを表示します)

 

「医食農同源」レシピ集の作成

 保健福祉大学では、「医食農同源」に欠かせない地元の野菜を手軽に美味しく調理し、地産地消で病気にならない健康づくりを目指して、栄養学科 横山教授による「医食農同源レシピ」を作成しています。

作成したレシピは横須賀三浦地域県政総合センター作成の「医食農同源」レシピ集でご覧いただけます。
 「医食農同源」レシピ集紹介のページ
(別画面で、神奈川県ホームページの該当ページを表示します)

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