大学院

在学生からのメッセージ(後期課程)

2018年7月2日

土田 将之

 領域 リハビリテーション
 在学 2017年度入学

博士課程へ進学した理由

 理学療法士として臨床と研究というのが車の両輪なんじゃないかなと、以前から思っていました。患者さん一人ひとりをちゃんとみるというのもセラピストの役割でもあります。しかしセラピストが患者さんと接していくためのエビデンスを充実させる努力も他人任せにできない、セラピストの使命と感じています。ですので、臨床と研究どちらも進めていきたいと思っていました。
 こちらの大学院は、夜間の授業もあって、臨床をしながら研究を続けていくことができるという意味で、私が望んでいる環境に近いと思ったので志望しました。

研究生活について

 昼は病院のリハビリテーション科の所属長として、組織の管理をしています。夜は研究ということで、なかなか時間のオンオフの切り替えが難しいですね。入学して二年目になりますが、まだそこの切り替え方に試行錯誤をしています。
 自分一人の力だけではなくて、所属している病院のスタッフも所属長の私を支えてくれています。その支えがあって業務と研究の両立ができていると思います。良い実験結果がなかなかでないときや、夜遅くまでの解析作業が続いたときなどは、どうしても疲れやイライラが表情に出てしまいがちです。ですが、そんなマイナスな表情こそ職場の同僚は見ていると思います。心配をかけないためにも、きちんとセルフコントロールしていかなければと思っています。

研究内容について

 大きなテーマとしては、高齢者の転倒防止に何が貢献できるかを研究しています。東海大学工学部の甲斐研究室と、私が所属する菅原研究室の共同研究という形で、転倒予防に役に立つツールの研究開発をしています。高齢者は我々が何気なく出来ている応用歩行、例えば花見をしながらのんびり歩く、トイレに早足で駆け込むといった動作が難しくなります。こういった応用歩行を、高齢者が安全にできるようになり、屋外歩行を気兼ねなく楽しんでもらうためには、どういった練習や治療介入が必要になるのかを研究しています。

研究科の仲間について

 私がゼミで一番の年長者です。同じゼミの方は若くて、ひたむきに研究するだけでなく、日々の臨床業務でもそれぞれの病院の第一線で活躍しています。それがすごく刺激になりますね。若い力に引っ張って行ってもらうことは大きいなと感じます。若いセラピストは新しい知識をいち早く手に入れる術も得ているし、話すたびに新しい刺激をたくさんもらっていると感じます。
 博士課程の同期には理学療法士だけでなく、看護師さんや栄養士さんや作業療法士がいます。皆さん私と同じように仕事をしながら研究をしています。同じ保健医療福祉の中で働く我々ですが、業種が違うと全く物の見方が違います。授業の中で、同じ症例を検討していても、多角的な視点からのディスカッションをすることができる。例えば、栄養士さんなら我々が普段見落としてしまいがちな食事の摂取状態という観点を専門的に、かつわかりやすく教えてもらえる。そういう刺激を、日々の臨床業務にも活かすことができています。

研究を進めていくための原動力について

 セラピストとしても人としても、人は立ち止まったら衰えていくだけだと思うんです。ですので、もがいて少しでも高いところに進む努力が必要だと思っています。それには、人生の中でいろんなやり方があっていいと思う。でも一人のセラピストとして、私は目の前の患者さんを治療するというのが使命です。それだけでなく、欲張りかもしれませんが、私が直接接することができない患者さんにも少しでも役立ちたいと思っています。論文という形で自分の研究を多くの人に伝えることができたら、多くの患者さんの健康増進に寄与できるのではないか、そう考えて研究という方法を選び、頑張っています。

社会貢献について

 今、自分の研究で壁に当たっていて、なかなか未来に明るい希望を持てていないところです(笑)。泥沼の中を必死に前に進んでいるところです。でも論文として自分が考えていることを世の中に発表することは大事だと思うんです。日本語で書けば、日本人に役に立つかもしれないし、英語で書けば、世界中のどこかの人に役立つかもしれないと考えて頑張っています。

専門外の授業について

 とても刺激になります。例えば地域包括ケアの制度については、大学院以外ではほとんど学ぶ機会がありません。国の政策としてのマクロな視点から、横須賀市が実際に抱えている課題など、ミクロに落とし込んで考える機会ももらえています。授業で皆とディスカッションしながら、こんなことも研究してみると面白いんじゃないかなとか、調べてみたいなとか、そういう新しい研究テーマをもらえています。

本学の学習環境について

 大学院生一人一人に専用スペースやパソコンが与えられ、それとは別に、研究室の中には高価な研究機器もそろっています。例えばTMSという脳に磁気刺激を与える機械や、三次元動作解析装置も、他の大学よりも立派なものが入っていると思いますよ(笑)。そういう意味で、ハード面での研究環境も充実し、ありがたいと思っています。

受験生へのメッセージ

 マンモス大学に比べると規模はコンパクトな大学なので、他の領域の先生と話がしやすいです。メールで先生方への相談も気軽にさせていただいています。ソフト面でも研究に必要な条件が揃っていると思っています。夜間や土曜の授業で社会人にも配慮した大学となっています。大学院事務室が夜遅くまで空いていて、書類提出などいろいろな手続きも対応していただいてます。きめ細かな対応をしていただいていると思っています。

 

牛膓 昌利

 領域 リハビリテーション
 在学 2017年度入学

博士課程へ進学した理由

 本学修士課程を修了して数年、作業療法の臨床に従事していました。臨床と研究を切り離さないで考えるように意識して働いてきましたので、ずっといつか博士課程に進学して、研究する能力を高めたいというふうに思っていました。本学の博士後期課程が開設になったタイミングで、修士課程でお世話になった先生方から指導をいただきたいと思い、進学を決めました。

研究生活について

 現在、仕事が臨床から教育機関に変わったため、研究について考える時間が必然的に増えています。自分の研究以外について触れる機会が多く、とても勉強になっています。そのような環境で自分の取り組んでいる研究を進められていますので、とても充実しています。学位論文にかかる研究を進めること、それに関連したことを勉強することと、仕事の両立のために時間をうまく使うように工夫しています。修士課程の時よりも時間の使い方がうまくなってきたと思っています。

研究内容について

 字や図形を書くことが苦手で学習に困難を抱えている小学生を対象に、書くことの苦手さを運動学的に分析する研究に取り組んでいます。自身のキャリアが発達障害や重症心身障害児などを対象とした子どもの作業療法からスタートしているので、一番関心の高い研究領域です。

研究科の仲間について

 同じゼミには博士後期課程、前期課程の院生が多く在籍しております。同じ作業療法系でもそれぞれ進めている研究領域はさまざまなので、話を聞いているだけでもとても勉強になります。他の院生の方のがんばりに触発されて、自分もやらなければ!と思えますし、普段は色々な話を気軽にできる関係が築けていて、非常に和気あいあいとしています。また、修了生の方や他のゼミに所属している方とも親交があり、研究について色々な意見交換ができています。

社会貢献について

 今は地域で暮らす障害のあるお子さんや、周りから生活の困難さがあることを理解されずに苦しみながら生活しているお子さんが増えていると言われています。そのお子さんたちやご家族の方々に、ほんの少しでも良いので、自分の取り組んでいる研究成果が役に立つことが一番の希望です。 また、子どもの作業療法は、学校や園の先生や障害児施設で働く専門職の方との連携が不可欠ですので、作業療法系の研究の知見を他職種の方々と共有して、将来的には学際的な研究に従事していきたいとも考えています。

専門外の授業について

 保健福祉の政策研究など、自身の領域では学んだことのないことが多く、本当に勉強になります。他の専門領域の授業でも、研究について共通することや、参考にするべきことがとても多いです。改めて自身の領域の立ち位置が認識できますので、自身の研究が保健福祉にどう役立つのかを考えるにあたって有益であると思っています。

本学の学習環境について

 自身の指導教員だけでなく他のゼミの先生方からもご指導をいただけることが非常に有難いです。また、専門以外の先生方や他大学の先生方からもご指導いただけるので、色々な視点から自分の研究について考えることができると感じています。先生方や事務の方々が、それぞれの院生の研究が進められるようにと考えてくださっており、それはとても有難いことだと感じています。

受験生へのメッセージ

 研究を進めるには知識と体力、気力が欠かせないだろうと思います。でも一番大切なことは、指導をいただく先生方や同じ院生の仲間から多くのことを学べる関係づくりなのだろうと実感しています。このような関係性が築ける点は、博士後期・前期課程ともに共通しています。切磋琢磨して学ぶ環境が本学には整っていると思います。

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