大学院

修了生からのメッセージ

2017年6月29日

金子 敬弘

 修了生 リハビリテーション(理学療法専攻) 金子さん.jpg
  • 領域 リハビリテーション(理学療法専攻)
  • 在学 2014年度入学 2015年度修了
  • 所属 一般財団法人神奈川県警友会 けいゆう病院リハビリテーション科

メッセージ

 日々の臨床業務を遂行する中で、「“何となく”こんな気がするなぁ」という場面に遭遇することがありましたが、その“何となく”が正しいのかについて調べても、自分が納得できる答えが見つからないことが多々ありました。そこで、自分が行っている理学療法が、根拠を基にした治療として世の中で認められるものにするためには、その“何となく”が正しいことを明らかにすることが重要であろうと思い、大学院への進学を決めました。

 当大学院は、平日の授業は夜間に行われるため、仕事をしながらでも無理なく修学出来るということが社会人であった私にとって大きな魅力でした。また、授業は多職種が混合で行われるものもあり、それぞれの職種の専門的な知識や見解について触れることが出来たため、それまでよりも多角的に物事を考えることが出来るようになり、普段の仕事でも問題解決に対しての視野が広がったと思います。

 私は、研究については初学者であったために、在学中は研究を進める中で何度も壁にぶち当たり、心が折れそうになることも多々ありました。しかし、その度に指導教員の先生が親身に相談に乗って下さり、的確な助言を頂いたことで無事に修士論文の完成に至りました。

 研究は、最終的には自分で成し遂げなければなりませんが、完成までの過程には多くの方々のフォローがあってこそだと思います。当大学院は教員・事務の方々・設備とどれをとってもその過程が非常に充実しており、学びの場としては最高の環境が整っていると思います。

 日々の“何となく”を、“やはりそうだったのか”に変えるきっかけとなる場所として、ぜひ大学院での学びの門を開いてほしいと思います。

 

高橋 久美

 修了生 看護 高橋さん.jpg
  • 領域 看護
  • 在学 2011年度入学 2013年度修了
  • 所属 独立行政法人 神奈川県立病院機構 神奈川県立がんセンター 

メッセージ

 私は、看護科長4年目の時、自分の管理方法に限界を感じ、看護科長を務めながら3年間の長期履修学生制度を活用し、看護領域で「看護管理学」を学びました。しかも、修士論文をまとめる時期と病院の引っ越しが重なり、今思うと「良くできたなあ」と我ながら感心します。でも最後までやり遂げられたのは、学ぶ楽しさと成長する自分を実感できたことにあります。

 講義・演習では、臨床で出会う様々な現象を概念化し、同級生や先生から客観的な意見をもらえる機会がたくさんありました。そして自分が「大問題だ」と思っていたことが「実は問題を大きくしていたのは自分だった」と気づくこともあり(笑)、現場に戻って自分の対応を変化させ解決したことも多くありました。看護科長である私自身が学びながら変化すると、スタッフが変化し、病棟の看護が変化することを体験的に学習できました。

 修士論文では、看護科長にインタビューする質的な研究に取り組みました。研究プロセスを辿れたことに合わせ、看護科長へのインタビューが有意義でしたし、得られたデータを先生とディスカッションしながら概念化する過程が「看護科長の実践知」を発見・再確認する充実した時間となりました。働きながら論文をまとめるには時間の工夫が必要で、正直、睡眠時間もかなり削りましたが、「机上の空論」でない成果が得られたと思います。

 大学院の先生方はもちろん、働きながら学ぶ機会を提供してくれた病院、上司や同僚、スタッフへ心からの感謝を込め、卒業後、実践に生かせるよう努力している毎日です。

 

高田 健人

修了生 栄養 高田さん.jpg
  • 領域 栄養
  • 在学 2009年度入学 2010年度修了
  • 所属 神奈川県立保健福祉大学 栄養学科

メッセージ

 私は本学保健福祉学部栄養学科を卒業後に修士課程へ進学しました。もともとは病院への就職を希望していましたが、当時の指導教員と出会い、保健・医療・福祉の制度、政策に結びつく研究の一端に触れ、その可能性に惹かれて進学を決めました。

 修士課程は一学年20名程度と少人数ですが社会人入学の方が大半で、実に様々な経歴の方たちとともに学ぶ機会を得ました。演習では一つのテーマをとっても各領域の専門性と個々人が積み重ねてきた経験から活発な議論が生まれ、さらに深いテーマへと進展していきます。当時学部を卒業したばかりの私には、臨床で10年20年と経験を重ねてこられた方たちと同じだけの蓄積は当然ありません。しかしその中で、一つ一つの課題に丁寧に向き合い、若輩なりに必死に考えて言葉にすれば必ず答えが返ってきます。そのような議論の積み重ねが少しずつ自分の身になっていくと実感できます。それは学部の講義や教科書からはなかなか得ることのできない生きた意見の交換であり、私の思考は大いに刺激されました。

 私は修士課程を修了後に他大学の博士課程に進学し、現在は助教として母校である本学栄養学科で働いています。

 社会人1年生の今の私にできることは仕事も研究もとても小さなことですが、地道に継続していくこと、学び続けていくことが大切であると修士課程での経験から身を以て感じています。

 修了後に見える景色は人それぞれ違うかもしれません。しかしこの大学院で学んだ時間は誰にとってもきっと財産になると思います。

 

藤咲 宏臣

 
  • 領域 社会福祉
  • 在学 2007年度入学 2008年度修了
  • 所属 厚生労働省 社会・援護局

メッセージ

 「研究を通じて何が知りたいの?」―これが大学院在学中の2年間、私が指導教員の新保幸男先生に問われ続け、また、自らに問い続けた言葉です。

 仕事を通じて社会福祉に携わるなかで、その制度上の仕組みに対して心に少しだけひっかかった疑問、これが始まりでした。しかし、芽生えた疑問にどのようにアプローチし、どのように自分なりの結論と考察に導いていけばよいのか等、まったく何も分からないままに飛び込んだ大学院でした。そんな「持ってきたものは気持ちだけ」の私に、新保先生をはじめ本学の先生方は本当に根気強く、優しく、ときには厳しく、そして丁寧に指導してくださいました。

 私の修士論文は決して誰かのお手本になるような出来ではありません。しかし、大学院での研究生活を通じて、冒頭の「研究を通じて私が真に知りたいこと」の緒(いとぐち)が見えた今だからこそ、私はこれからも学び続けなければいけないと強く思っています。

 私は自らを磨き直すことの大切さと、生涯を通じて学び続けることの必要性について気づきをいただきました。そして、ヒューマンサービスを大学のミッションに据えた本学だからこその、社会福祉だけでなく、看護、栄養、リハビリテーションといった領域を超えたたくさんの仲間との出会いがありました。私にとってこれこそが財産です。そんな思いを皆様と共有できることを願いつつ、横須賀の学び舎でお待ちしています。

 

土田 将之

 修了生PT土田さん.jpg
  • 領域 リハビリテーション(理学療法学専攻)
  • 在学 2012年度入学 2013年度修了
  • 所属 公益社団法人 日本理学療法士協会

メッセージ

 私が大学院に入学したのは、理学療法士の臨床4年目のことでした。きっかけは、理学療法士にとって基盤の学問である解剖学を、もっと深く知りたい、自分で研究したいと思ったことでした。指導教員である柴田先生は、研究に対する私の自主性を尊重して下さりつつも、必要な指導はきめ細かく、丁寧に行って下さいました。そのおかげで、今の私の実力を出し切った修士論文を提出することが出来ました。

 また当大学院は、基本的に授業は夜間に行われるので、看護師、栄養士、ソーシャルワーカー、作業療法士など、それぞれのバックグラウンドを持った保健福祉の専門家が集まっています。そして授業の中では、多職種同士が地域財政・福祉政策・個別の症例等に関してディスカッションをする機会が多く与えられています。同じ保健福祉の分野で働く我々ですが、職種が違えばこうも考え方が違うものかと、毎回新鮮な驚きがあり、今までの自分がいかに視野の狭い人間であったか気付かされました。日々の職場のしがらみから離れ、多職種同士が真剣に話し合い、信頼関係が深められることも大学院の大きなメリットだと思います。

 研究は最終的には自分一人の力で成し遂げるものですが、完成に至るプロセスには適切な指導、仲間からの助言・アドバイス・心理的なフォローが欠かせません。当大学院ではその全てが揃っていると思います。

 

牛膓 昌利

 修了生OT牛膓さん(右から2人目).jpg(写真 右から2人目が本人)
  • 領域 リハビリテーション(作業療法学専攻)
  • 在学 2011年度入学 2013年度修了
  • 所属 総合川崎臨港病院 リハビリテーション診療科

メッセージ

 「勉強するかしないかは自由だが、困るのは自分ではなく患者さんだからね」。養成校時代の恩師のからいただいた言葉を原動力にして、まさにさまよいながら臨床に従事していたように思います。自分が行う作業療法は、関わる人々を幸せに導けているのだろうか。大学院進学に踏み切った動機の根源は、この自身への問いにありました。

 大学院での学びは、専門分野に限らず幅広く保健福祉領域にまたがります。多くの講義や演習を受け、考え、自分なりの結論を出す過程で、多面的に作業療法を理解できるようになっていきました、この学びを、日々の臨床に還元できる点は、働きながら大学院に通えることの利点の一つであると思います。

 研究の実施と論文作成にあたっては、指導教員をはじめ多くの先生や事務職員の方の手厚い支えのおかげで、なんとかやり遂げたという思いです。仕事と家庭、勉学の両立は決して楽な道のりではありませんでした。しかし、確実に見識が広がっていくことの実感が、喜びになり、今では臨床と研究を続ける上での自信に変わってきたと感じています。

 日々の臨床で悩んでいる方こそ、ぜひ大学院での学びの門を叩いてほしいと思います。

 

このページの先頭へ