イノベーション政策研究センター2024年度アニュアルレポート
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CIP ANNUAL REPORT 2024 研究科長挨拶次世代のヘルスイノベーターを育成する。 研究科の紹介ヘルスイノベーション研究科のウェブサイト副学長兼ヘルスイノベーション研究科長 □ 雄一 35 ヘルスイノベーション研 究 科 (SHI) は「未 病」を研 究対象とし、世界に先駆けて学問体系化を目指す、これまでにない研究・教育機関です。少子高齢化をはじめとする激しい社会変化に、従来の保健・医療・福祉システムでは対応が難しくなっています。  本研究科は、科学技術や 社会システムの変革を通じて困難な課題に挑む人材の育成を目指します。公衆衛生学をベースに、保健・医療・福祉にイノベーションを起こす上で必要な視点やスキルを磨くカリキュラムが充実しており、経 営 管 理・イノベーション手 法など、多 面的な視点から導く課題解決・プロジェクト実行力などの高い知識を得るための科目を学ぶことが可能です。 修士課程  公衆衛生学を基盤とし、イノベーションの創出に取り組む人材を育成します。先端技術やデータサイエンス、アドミニストレーションなど、幅広い知識や能力を持ち、多様なステークホルダーと協働できる人材になることを目指します。本研究科の理念を修得する「共通科目」を柱に、公衆衛生学位取得に不可欠な「公衆衛生学基盤科目」、興味関心に合わ せた履修が可能な「ヘルスイノベーション専門科目」、アウトプットを重視した「実習・特別研究科目」など、次世代のヘルスイノベーターを育成するカリキュラムを整えています。博士課程 公 衆 衛 生 の 視 点 による科 学 的 根 拠 に基 づ い たアプローチによって社会変革に意を尽くし、保健医療福祉の向 上を担う、国 際 的 高 度 専 門 人 材を育 成します。世 界の健康課題やイノベーションの技法等について「共通科目」で学ぶとともに、「特別演習科目」として公衆衛生学5領域の専門的な知識・技法及び実践的な課題解決に向けた能力を習得したうえで、博士論文の作成に向けた研究を進めていきます。www.kuhs.ac.jp/shi/about/ ヘルスイノベーション研究科(SHI)は、高齢社会を支える新しい健康観「未病」を研究対象とし、世界に先駆けて学問体系化を目指 す、これまでにない研究・教育機関です。日本はもちろん、グローバルにおける健康長寿社会の実現に寄与する学問領域を切り拓き、それを担う人材を育成していくことに、研究科長として大きなやりがいを感じています。SHI では、公衆衛生学をベースとしながらも、保健・医療・福祉にイノベーションを起こす上で必要な視点やスキルを磨くカリキュラムを充実させています。「未病」「最先端医療技術」などの先進領域を学ぶ 科目、「アントレプレナーシップ」をはじめとしたビジネス関連科目、そしてビッグデータや AI を用いた健康リスクの 予 測 につ いて学 ぶ 科目などが 特 徴 的で す。また学び 方もユニークで、なかでも、社会実装を目標とした研究活動を行う点は特筆すべきでしょう。神奈川県はもちろん、WHO(世界保健機関。今年、WHO 協力センターに指 定されました)や 海 外 大 学といった 県 のグローバルネットワークを活かしたフィールドワークの機会が多く提供されます。SHI での学びは、研究が県政に反映される可能性があるチャレンジングな環境であり、グローバルな課題解決の最前線に携わる近道でもあるのです。好奇心にあふれ、何か新しいことをやってみたいと意欲を燃やす方に、ぜひ参加していただきたいと思います。 神奈川県立保健福祉大学大学院ヘルスイノベーション研究科

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