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研究内容紹介

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社会保障の法と制度から実践を考える

氏名
川久保 寛
所属
社会福祉学科
研究分野
社会保障法
キーワード

介護保険,ドイツ社会保障,意思決定支援,高齢者法

取り組み内容

ドイツ社会福祉制度について専門職団体からヒアリング
ドイツ社会福祉制度について専門職団体からヒアリング

社会保障法は人々の生活に密接に関わる分野の法律学であり、制度を利用する人々や支援者の現状を踏まえて考察を行う特徴があります。社会保障法のなかで、介護保険は、高齢化が進む日本において重要な位置づけを持つ法制度です。介護保険には、地域包括支援センターやケアマネジャー、ケアプランなど他の社会福祉制度には見られない仕組みがあり、高齢者に関わる支援者が要介護の高齢者や家族を支える努力と工夫をしています。私は、日本に先駆けて介護保険を導入したドイツを参照して研究を行ってきました。ドイツの社会保障制度を研究するグループに所属して、毎年ドイツを訪問し、ドイツの介護保険や社会福祉制度の実態を把握するよう努めています。最近は、就労支援の広まりを踏まえつつ、さまざまな問題を抱える本人や家族の相談に応じる専門職の在り方について考察しています。あわせて、日本の介護保険についても、実際に支援を行っている施設を見学したり、専門職や事業者に話を聞いたりしながら研究を行っています。

 

高齢者法は、新しい法分野として注目を集めています。高齢者法は、実践や具体例を踏まえつつ、高齢者にかかわる法と制度を解釈し直す試みであり、神奈川県内で実践にあたる支援者と研究者による高齢者法研究会(研究代表・関ふ佐子横浜国立大学教授。http://elderlawjapan.ynu.ac.jp/)が立ち上がっています。私はこの研究会に所属して学会発表や論文の公表など研究を行っています。高齢者法の研究は、高齢者を優遇する目的で行っているわけではなく、法と制度を手がかりに社会のあり方を考えていこうという試みです。高齢者法の研究は始まったばかりで試行錯誤をしていますが、気長に進めていこうと思っています。

メッセージ

私は、法律学から社会保障・社会福祉を考えています。法や制度は、時として実践から離れてしまったり憎まれたりする存在ですが、法律学は、社会のあるべき姿や理想を考えるために必要なツールとして、人類が生み出した知恵でもあります。一見遠回りかもしれませんが、確かな理論に則った実践を生み出すために、一緒に考えてみましょう。

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